しじみの書籍です。あるんですね、しじみの本。ジャンルは何であってもその道を研究し、極めるということは大変なことです。ここではしじみとその漁業についての書籍をご紹介します。しじみと真剣に向き合った書籍です。その中から、要点をかいつまんでご紹介してまいります。

  日 本 の シ ジ ミ 漁 業

たたら書房(第一版 2000.2.25

編著:中村幹雄

1.まえがき

 中村氏はシジミ漁獲量が全国で最も多い宍道湖で、漁業者の皆さんの協力と指導を得て、シジミ漁業についての調査研究を20年以上続けてきました。

 この20年の間に宍道湖ではかつて約2万トンもあった漁獲量が役8千トン程度にまで減少しました。

 シジミ漁業の資源生物であるヤマトシジミは汽水湖や河川の感潮域など、汽水域に生息している汽水湖の二枚貝です。汽水域は、陸域から河川によって運ばれてきた栄養塩が、海に注ぎ込む前に一時貯留される場所であるため栄養物質が豊富にあります。

 また、水深が比較的浅く、植物プランクトンは太陽エネルギーを十分に利用できます。プランクトンはヤマトシジミに豊富な餌を供給します。

 一方、汽水域は環境変化が激しく、海や河川に生息する大部分の生物にとっては非常に厳しい生息環境といえます。しかし、ヤマトシジミは大きな環境変化に耐え得る強い適応能力を持っているため、この厳しい環境である汽水域の湖底、河床で圧倒的な優占種となり、大量に生息してシジミ漁業を支えてきました。

 そして中村氏は、宍道湖において調査研究を行う一方で、このように漁獲量が減少している我が国のシジミ漁業の現状と問題点を把握するために、日本全国のシジミの主産地に足を運び、その地のシジミ漁業について自分の目で見、耳で聞くことをしてきました。どの漁場でもシジミ漁業に対して深い愛情をもち真剣に取り組んでいる人たちばかりでした。

しかし、それにもかかわらず全国の漁場で、資源量の減少という共通の大きな問題に苦悩されている現実がありました。中村氏は、このシジミ資源の減少をはじめとした、いろいろの問題点やその対策については各々で考えるのではなく、シジミ漁業に携わっている人々みんなで考え、行動することの重要性を痛感しました。

 そして中村氏はシジミ・シンポジウムを計画し、開催しました。その際、シジミに関する教科書のような資料、あるいは書籍はないかという質問を何度となく聞かれ、このシンポジウムを機に、本書『日本のシジミ漁業』を出版するに到りました。

 

2.ヤマトシジミの生態的特性

 シジミ漁業が他の産業と異なる最も大きな特徴は、生物資源であるヤマトシジミを採ることによって成り立っているということです。したがってシジミ側の生息条件に大きく規定されます。ここではシジミの生態的特性と、生息環境である汽水域の特性について説明します。

 ()シジミ

   日本に生息しているシジミ属は

    @ヤマトシジミ

    Aセタシジミ

    Bマシジミ

  の3種があります。概観はよく似ていますが、生態的には大きな違いがあります。

   ヤマトシジミは汽水域(汽水湖、河川感潮域)に圧倒的に優占し、内水面業のもっとも重要な漁業資源となっています。セタシジミは琵琶湖の固有種で、琵琶湖におけるシジミ漁業の漁獲対象生物です。現在、琵琶湖の水質・底質環境の悪化と乱獲のため、かつて約6,000トンあった漁獲量は200トン以下になってしまっています。

     マシジミは従来、水田周辺の小川を中心に多く生息していました。しかし、水田で有機肥料から化学肥料への転換や除草剤をはじめとする農薬の大量使用が行われたことと、河川改修・農地整備による護岸の直線・コンクリート化及び3面工事によりほとんど姿を消してしまいました。

   シジミ漁業の漁獲量の99%はヤマトシジミです。ここからはヤマトシジミについて解説します。

   ヤマトシジミは軟体部を二枚の殻で包み込んでいます。その貝殻はこう歯(ちょうつがい)と靭帯でかみ合っています。貝は芯を中心に往診円状に成長し、成長線が輪状にできます。ヤマトシジミは水中に浮遊するバクテリア、プランクトンなどの有機懸濁物を濾しとり栄養源としています。

   ヤマトシジミの分布は日本、樺太、韓国、北朝鮮にも及びます。生態は砂礫質の底質中に埋在して水中の有機懸濁物を餌としています。水温の高い夏は湖底の表層近くにいて代謝活動を活発に行い、水温の低下する冬には殻長の3倍近い深さまで砂礫中を鉛直移動し、低い代謝生活を維持し、越冬します。春になり、水温が上がると再び表層に移動します。

   繁殖は8月を中心に79月を産卵期としています。シジミは卵から生まれると、湖底層域で浮遊生活を続け、殻長210220μmまでになると底質表面に沈着します。

   成長に最も大きな影響を与えるのは、餌の質と供給量、及び水温です。よく成長するのは4月〜11月まで、12月〜3月まではほとんど成長が止まります。宍道湖では1年で殻長約7mm、2年で15mm程度に成長し、殻長20mm以上になると成長スピードは緩やかになります。重量についてはわずか6ヵ月で約3倍になります。春に1万トンのシジミ資源は秋には3万トンに増えるということです。

   ヤマトシジミは植物プランクトンを主とする有機懸濁物を鰓(えら)で濾過して摂取し、食物としています。

 ()生息環境

   ヤマトシジミの生息に大きな影響を及ぼす重要な環境要因は

    @底質粒度(底質型―砂か泥か)

    A底層水の溶存酸素量

    B塩分

  です。これまでの我が国におけるヤマトシジミの大量斃死の原因はこの三つのかんっ今日要因の大きな変化による場合がほとんどです。

  @底質粒度(細粒化、ヘドロ化)

   底質粒度と言うのは水のうごきの長期的平均的な結果の現れです。水の動き、流れに大きく影響を受けます。ヤマトシジミは水深が浅い湖棚部(沿岸)の、シルト(泥)・粘土含有率が低く、有機物量の少ない底質の場所に生息します。ヤマトシジミが泥底を嫌い砂底に生息している理由は摂食型と生活型の2つの観点から考えることができます。

  A溶存酸素量

   ヤマトシジミは鰓で水中の酸素を体内に取り入れ、呼吸によって生命現象に必要なエネルギーを得ています。ヤマトシジミの貧酸素に対する耐性は他の生物に比べて、貧酸素時、優れた嫌気代謝(発酵)機能を所有しているためなのです。

   しかし、汽水湖では貧酸素水塊が生じやすくなっています。これにはヤマトシジミでさえも生息が不可能となります。この貧酸素水塊は汽水湖の豊富な栄養塩(窒素、リン)が大量に発生し、プランクトンが大量発生し、死に、湖底に堆積し、バクテリアが分解する際に多量の酸素を消費することを原因に発生ます。特に夏には貧酸素水塊が発生しやすく、移動性に乏しいヤマトシジミは死んでしまうほかありません。これは今後、私たちが取り組まなければならない最大の課題です。

  B塩分(淡水化、海水化)

   汽水湖では塩分がそこに住む生物の分布を左右しており、生息種数は隣接する川や海に比べて少数です。その原因としては「生理的ストレス」が考えられます。汽水湖の生物は塩分が変動するという制約に対して、浸透圧を調節することで対応しています。海や川に生息する動物には塩分変化に対する適応能力を持つものはほとんどいません。その結果、汽水湖の生物はそれぞれの種の生理的な限界を反映したものとなっています。

  ・汽水域(汽水湖、河川感潮域)の特性

ア)   環境変化が非常に大きい

イ)   水深が浅い

ウ)   水深が浅いため、太陽エネルギーをを有利に利用し、土壌は肥沃である

エ)   河川、陸域から有機物や栄養塩類の流入があり土壌が肥沃である

オ)   湖水であるため、自然の沈殿池の役目を果たしている

カ)   潮汐の影響を受けた水の出入りがある

キ)   淡水流量は降水量によって大きく変化する

ク)   生物群集は変化に富んだ特長ある生物相が見られる

ケ)   浸透圧耐性の強い生物しか生息できない

コ)   水理学的には複雑であるとともに生態学的には極めて特色のある場である

  ・汽水域(汽水湖、河川感潮域)の漁業特性

ア)   単位面積あたりの漁獲量が多い

イ)   漁獲量の年変動が大きい

ウ)   漁獲量対象魚種が限られる

エ)   ヤマトシジミが大量に生息している

オ)   棲む魚はその生活史を通じて生活場所を選択して移動する

3.シジミ漁業の特性

 ()水産資源としての特性

  @シジミは生物資源である

    水産資源として見たヤマトシジミの特性は、生産資源であることです。生産資源は他の資源のように使った分だけ減少するのではなく、子供を産み、その子が成長することでまた殖えてくる再生産が可能なフィードバック機構を所有した自立的な更新資源なのです。これを利用し、「余剰生産モデル」余った分だけを漁獲するという基本的な考え方がありますが、実際には多くの要因から不可能な状態となっています。だからこそ海以上に資源管理型の漁業を実現する必要があるのです。

  A環境に支配される

    さらに水産資源の特徴として忘れてはならないのは、全ての生物は特定の環境の中で生きているということです。よって環境が適していれば大繁殖し、適さなければ絶滅することもあります。このように水産資源を考える場合は、単に生物の集団だけを考えるのではなく、その生物が生活している環境を含めた生態系を考えることが重要です。

    シジミ資源は広大な海洋と違って、地球上の水域では最も小さく気象や人為による環境変化の大きい汽水域に生息しています。シジミ漁業においてその管理は進んではいますが、漁獲量は大幅に減少しています。シジミ資源にとっては漁業環境の保全、改善が今日最大の課題です。

  Bシジミは無主物である(乱獲)

    水産資源は無主物(先取性)であることが挙げられます。このことからシジミ漁業権を一定の団体、漁協に与え乱獲を防いでいます。また、操業の行使規則を定めて厳しい漁業管理を行っています。そうやって漁場の環境保全、改善を図っていかなければなりません。

 ()シジミ漁業の特性

  @他の漁業と比較したシジミ漁業の特性

ア)   汽水湖の代表的漁業である

イ)   操業が小型の船で、一人でも可能である

ウ)   簡単な道具(ジョレン)で容易に漁獲できる

エ)   設備投資は船とジョレンくらいで、必要経費もほとんど要らない

オ)   操業時間が短い(宍道湖の場合:週3休、一日3時間)

カ)   シジミは移動しないので、漁獲量が安定している

キ)   漁場が生活の場に近い

ク)   生産力が非常に大きい

ケ)   水無しで輸送が容易

  Aシジミの環境浄化作用

    湖沼の富栄養価は陸域から栄養塩の窒素、リンが流入することに起因しています。ヤマトシジミはこの湖中にある窒素やリンの循環に大きな役割を果たしているのです。例えば宍道湖の夏の窒素流入漁は5.7/日、プランクトンの生産量17.5/日であり、シジミは一日29.7tの窒素を取り込みます。ヤマトシジミは宍道湖の窒素循環に大きな影響を与えています。

また、シジミの濾過作用もあります。ヤマトシジミの体内を流れる水量はシジミ1 gに対し一時間で約0.2リットルですから、宍道湖全体のシジミでは約1270億リットルの水がシジミの体内を通過することになります。これは宍道湖全体の水を約3日間で濾過していることになります。シジミは宍道湖の水質浄化に大きな役割を果たしているのです。

さらに、ヤマトシジミを漁獲することは、ヤマトシジミに取り込まれた窒素を湖の外に持ち出すことになります。宍道湖でヤマトシジミの漁獲によって取り除かれる窒素量は一日当たり約0.2t、年間で約73tと推定されます。

 ()シジミ漁業の現状

  @内水面漁業では第一位の捕獲量

   我が国の河川や湖沼には多くの魚種が生息しており、それぞれに重要な漁獲対象物です。平成9年度の内水面漁業における魚種別漁獲割合は以下のとおり

   総漁獲量 66,671

    1位 シジミ(蜆) 33

    2位 アユ(鮎)  19

    3位 コイ(鯉)   7

    4位 フナ(鮒)   6

    5位 ウグイ     4

       ※5位以下省略

  A国内におけるシジミの主産地

   シジミの産地は国内の北海道から九州までの汽水湖と河口域です。平成9年の時点では全国で36箇所の水域で漁獲が行われています。そのうち主要な水域は以下のとおりです。(北からの順です。)

   ・天塩川

   ・パンケ湖

   ・ポロ湖

   ・網走湖

   ・藻琴湖

   ・石狩川

   ・十三湖

   ・小川原湖

   ・八郎湖

   ・北上川

   ・涸沼

   ・利根川

   ・阿賀野川

   ・木曾三川

   ・琵琶湖

   ・東郷湖

   ・宍道湖

   ・神西湖

   ・筑後川

  B漁獲量の推移

    宍道湖の漁師さん曰く「シジミは採っても採っても湧いて来た、船が沈むほど採れた。しかし価格が安く儲けにならない」とのこと。昭和40年には漁獲量が5.5万トンありましたが、平成8年には漁獲量が2.6万トンと当時の約50%に落ちていますが、価格は約40倍に高騰しました。

4.宍道湖のシジミ漁業の概要

 ()宍道湖の環境とシジミ漁業

@宍道湖の環境

 宍道湖は古い時代から古代に住む人々の生活と深い関連をもち、その自然の美しさは人々の生活に潤いと豊かな漁業生活を支えてきました。

 ●宍道湖の諸元

水面面積 湖岸延長 貯水量 平均水深 平均水位
80.3ku 45km 3.66億? 4.5 (+)0.3

 宍道湖は中国山地を源とし、 斐伊川→宍道湖→大橋川→中海→境水道→美俣湾→日本海 と連なる一連の水系の中にあります。斐伊川からの純淡水の流入、日本海・美俣湾からの海水の流入により典型的な汽水域を形成しています。

Aシジミ漁業の概要

 宍道湖で漁業を行っているのは、唯一、宍道湖漁業協同組合です。組合員数は1,010人、そのうちシジミ漁業権の取得者は303名です。(平成11年現在)

   宍道湖は湖底地形から、水深34m以浅の湖棚部と水深4m以深の湖底平原部に分けられます。漁場は湖棚部で、湖全体の約30%を占めています。

 漁法は、前にも説明しましたが、爪のついた篭(カゴ)に竿を付けたジョレンと呼ばれる採集漁具を用います。漁獲量の制限もされています。昭和50年には一人一日400kg、平成10年には約140kgに抑えられています。また、ジョレンの目合いを、県の内水面漁業規則では10mm以上としていますが、組合の操業規則では11mm以上と自主規制を行っています。ジョレンのサイズも制限されています。奥行きは各60cm、高さは35cm以内です。操業時間も一日3時間以内、禁漁日も毎週、水曜日、土曜日、日曜日の週休3日制をとっています。

 また、禁漁区も期間により定められています。

 ()シジミ漁業の変遷

   宍道湖の形成史については、長い時間をかけ現在の宍道湖、中海の形をつくりました。(7,000年前縄文時代早期より)奈良時代より昭和20年代までは(ずいぶん長いですが)、シジミ漁業は手掻きで行われていました。

      昭和30年代に入ると漁船の動力化が進み、「なわかけ」漁法の開発が行われました。これよりいくつかの漁法の革新が行われ現在にいたっています。

 ()現在の問題点とその対策

  @シジミの大量斃死とシジミ資源の減少

   高度経済成長時代をピークにシジミ資源の減少も顕著に現れはじめました。昭和50年代に入ると、漁獲制限をはじめ、種々の漁業管理を始めましたが、現在もヤマトシジミの資源量は減少傾向にあります。

平成97月下旬の大雨の後、これまでの記録のないほどの大量のヤマトシジミが死亡しました。全 ての約8割以上のヤマトシジミがし合資、平成11年に入ってもその資源は十分回復していません。

 その最も大きな環境変化としては「浮泥」が原因でした。この浮泥は湖底の貧酸素、ヘドロと深い関係があるのです。湖底の貧酸素水塊はヤマトシジミの生息を最も強く制限するものと考えられます。またヘドロ(底質の細粒化)も水中懸濁物濾過食者のヤマトシジミとって致命的な環境となりえます。

A輸入シジミの問題

で宍道湖シジミとして高く評価さ 宍道湖のヤマトシジミは品質の良さ「味、形、鮮度、選別」で、長い間全国れ、高値で取引されてきました。しかし平成降、韓国産や中国産の輸入シ9年夏季の大量斃死以ジミが日本に流入してきました。そこで対策としては「宍道湖産ヤマトシジミ」のブランド化が叫ばれています

B干拓、淡水化の問題

また、中海の干拓、淡水化はシジミに致命的な影響を与えるため、慎重に時間をかけて検討されるべきであると思います。

C漁業管理と漁業協同組合

   漁業環境が悪化し、シジミ資源が減少した今、漁業協同組合は組織を強化し、強力な指導力を発揮し、漁業管理を進めていかなければ、さらに漁場環境は悪化し、資源は減少すると思われます。

5.まとめ

 ()漁獲量に関する制限

  この規制の目的は、資源生物(シジミ)の余剰生産を超えないように漁獲量を調整し、適正な資源水準を保つことです。

自然増加量と釣り合いのとれた漁獲をすることが資源管理の最も基本的な考え方です。

 ()漁獲物のサイズに関する規制(体長制限、網目制限)

  この規制の目的は、商品価値が低い、しかし今後成長によって増長の期待される小さな貝を保護することと再生産のための貝親を保護することです。このため、ジョレンの網目の制限が一番の一人から始められる漁業管理だといえます。水産資源の永続性を保つ上で最も注目すべき項目の一つであるといえます。

 ()漁法に関する制限

  この規制の目的は資源に加わる漁獲圧を下げ、適正と考えられる資源水準を保つことです。底曵漁法は全国で禁止されています。ジョレンによってのみ、手掻き、または漁船からの漁獲が認められています。

 ()禁漁期間

  漁業資源の再生産を図る産卵のための保護規制です。また、産卵保護という生物学的理由以外の目的で漁協の自主管理が行われている場合が多く見られます。

 ()休漁日の設定、操業時間の制限

  漁獲圧の調整のために資源水準を保つことが目的です。

 ()禁漁区、輸採制

  目的は再生産を含め資源そのものを保護することです。

6.問題点と対策

 ()環境改変による漁場環境の悪化

  乱獲による漁獲量の減少

  底層水の貧酸素化・・・大橋川でコンプレッサーを使用し、溶存酸素量を増加

  塩分変化

  底質の細粒化

富栄養化

 ()資源管理と漁業管理体制

  資源管理・・・研究機関による調査の強化

  漁業管理・・・漁業協同組合を中心に推進

  漁協による一元出荷

      →共販体制の確立 @漁業規制が遵守される

               A正確な漁獲量が把握できる

               B漁協の管理運営が強化できる

               Cシジミの販売価格が上がる

               D漁協の発言力が増大する

 ()外国からの輸入シジミに関する問題

  平成9年の時点における日本のシジミの消費量は38,481tです。このうち57%の21,822tが国内品で、残りの4316,659tが輸入品です。その輸入品のうち72%が中国産となっています。しかし、栄養素が決定的に違ってきます。アミノ酸であり、旨み成分である“アラニン”という成分の量が日本産と中国産では13倍の差があるのです。これは中国産のシジミが淡水種であることが原因です。

 ()密漁

  ・シジミは元来無主物であるため

  ・特殊な漁具、技術がなくても漁獲できる

  ・市場性がある

  ・監視の目が届きにくい

  ・漁業方に抜け道がある

  以上のような理由から 密漁が横行しています。

  これを防ぐためには、まず漁協の誰もが絶対に密漁を許さないという共同意識を持たなければなりません。これに加え、行政、内水面業規制でしっかりと制限していくことも大変大切です。